笑桃 さいぐさ桃園の物語
笑桃 さいぐさ桃園のホームページにお越し頂きありがとうございます。
このページでは、当園のご紹介と、桃を通してあなたにお伝えしたい当園の想いを少しお話しさせていただきます。
お時間のある方は、ぜひお付き合いください。
何もないところから始めた桃農家
さいぐさ桃園は、山梨県山梨市で親子3代60年、桃一筋にこだわって栽培をしている桃専門農家です。
1960年代、祖父の代から初めた桃の栽培。それまで養蚕を行いながら、山間部の集落で生活していた祖父が父を連れて、現在住む山梨市へ移り住んだのが、その頃のことです。
そんな祖父が、新しい環境での生活に追われながら、収入を得る為に選んだ仕事が桃の栽培でした。
以前、祖父が友人に漏らしていた言葉があります。
「生きていく場所を変えるってことは、本当に大変なことだよ。」
その言葉通り、慣れぬ土地での生活と、自身も初めて携わる果物の栽培は当初苦労の連続だったようです。それでも祖父は持ち前の勤勉さで桃の栽培を学び、当農園を開きました。
別の項でもお話していますが、山梨は桃の栽培にはとても適した土地です。祖父はその後、山梨市という土地の特徴を、そこに適した品種を、その栽培方法を、研究し続けました。時には人の手を借り、また時には人へ手を貸しながら、徐々に桃の栽培の輪を広げていきました。
祖父から父へ。引き継がれた桃の研究。
1978年、そんな祖父から、父が桃の栽培を引き継ぎました。それまで働いていた会社を辞め、父が農家を始めたのは、ただ家業を継ぐ、ということだけではありません。祖父の桃の栽培へかける想いを一番近くで見続けきたことで、いつしか父自身も自分の手で桃を育ててみたいと考えるようになっていたそうです。
父が桃農家を継いで45年。祖父譲りの勤勉さと、何に対しても妥協という言葉を知らなかった父は、土を、肥料を、適した品種を、そして何よりも「一番適した栽培方法」を、日々研究を続けてきました。そして今も尚、試行錯誤と研究を続ける毎日で、その過程や結果を記録したノートは既に10冊を超えています。
季節ものと思われると思いますが、農家にシーズンオフはありません。収穫時期以外もほぼ毎日畑に足を運び、農園の管理を行っています。父は1年のうちのほとんどを畑で過ごすような人ですが、この妥協を知らないこだわりこそが、当園が自信を持って皆様にお届けする桃を作っています。
桃の研究を積み重ねて、辿り着いた想い。
『当園の桃を手に取ってくださったあなたを笑顔に』
私は幼い頃から、そんな祖父や父の姿を見てきました。寝る間を惜しんで畑へ出ていく姿に、こども心に感心はしながらも、自分が仕事にするのはちょっと・・・、と思っていました。結局一度は違う道へ進んだ私ですが、大人になると私自身の知人・友人にも両親の作った桃を食べて頂く機会や、贈り物に使って頂く機会が増えました。
友人たちから「こんな大きくて甘い桃初めて食べた!って、皆びっくりしてたよ!」、「今年もすごい桃を送ってくれてありがとう!」という喜びの声を、笑顔の友人たちから聞く度に自分のことように誇らしく、嬉しい気持ちになりました。
さいぐさ桃園の最大の喜びは、私共の桃を手に取ってくださったあなたに笑顔になって喜んで頂けることです。
私も当園の想いを引継ぎ、「私共の桃を手に取って頂いたあなた」に、「大切な方へ喜んで貰いたいと贈り物に使って頂いたあなた」に、感動と笑顔をお届けするお手伝いをしたいと思っております。