2024/06/17
【シルバー敷き】畑一面に『反射シート』を敷く作業。低姿勢での作業も厳しいのですが、実はもっとつらいのは、、、。
桃の綺麗な色付きと、桃の甘味を引き出す大切な『シルバー敷き』
さいぐさ桃園では、『袋かけ』と並行しながら、『シルバー敷き」という作業が始まりました。
そもそも『シルバー』って何?
まず『シルバー』というのは、桃の『反射シート』のことです。
現在、当園が使用している『シルバー』は白色です。
白色なのにシルバー? ってなりそうですが、
以前は、銀色のアルミシートを使用していました。
(今もあります)
「シルバーシート」と呼ばれるシートでした。
それで、使用する人は「シルバー、シルバー」と呼んでいました。
白色の反射シートも当然、同様の用途で使用されますので、
そのまま『シルバー』と呼ばれます。
『反射シート』っていちいち言うのは、ちょっと言いづらいですよね。
まぁ、それなら『ホワイト』でも良いんですが。
なんの為に敷くのか? 大切な『シルバー』の役割
この『シルバー』ですが、とても重要な役割があるんです。
桃の色付きと、甘く育つ為に欠かせないのが、「太陽の光」。
桃は、お日様の光で綺麗に色が入り、
そしてお日様の栄養をたっぷり吸収して甘くなっていくんです。
でも桃の木は、枝や葉っぱが幾重にも重なっているので、
なかなか桃の実が太陽の光が行き渡ることがありません。
そこで、『シルバー』の出番です。
『シルバー』を桃の木の下に敷くことで、太陽光を反射させ、
下から桃の実に、太陽の光と栄養を届けてあげることができます。
単純そうな作業ですが、意外と重労働・・・。
作業自体は、まぁ単純ではあるんですが地面に敷いた『シルバー』を
風などで飛んでしまわないように杭で打ち付けなければなりません。
長いシートに対し、四隅を留めただけでは強い風などが吹いた際に
シートが煽られて飛んでしまいます。
四隅を留めたらの間に等間隔で何本も杭を打たなければなりません。
シートを広げ、敷く位置を決め、杭を打つ。
作業の内容上、どうしても低い姿勢や腰をかがめての作業になります。
この作業を繰り返し繰り返し行い、畑一面に敷いていきます。
でも、本当にきついのは、もっと暑い時期になってから
この作業を行う時。
『太陽のエネルギー』と『反射シート』の威力を身を持って
味わいながらの作業となります。
上からの太陽の光を浴びながら、
シートで照り返された太陽の光を顔面に受けながらの作業。
何℃くらいになっているんだろう?
今年は計ってみようかな?
でもこれも全ては、甘くて美味しい桃を作る為! そして、
畑一面に敷き終えた後は、達成感が味わえます。
今年も美味しい桃ができますように。