2024/06/17
【桃の摘果】桃の実が綺麗な丸い形に。でもこれ、落とさなくてはいけません。その理由は実の中に・・・
前回に引き続き、摘果で見つかる製品にはならない桃の実をいろいろご紹介。
綺麗な形の桃の実なのに落とすのは、なぜ?
今回も摘果作業中に見つかる、変わった様子の実についてです。
今回ご紹介するのは、成長したら真ん丸な形になった桃の実について。
とっても綺麗な丸型ですよね。
このまま大きくなったら、とても形の良い桃になりそう。
そう思っちゃいますよね。
でもこれ、外からは分かりませんが、落とさなくてはならない実です。
その理由は、実の中にあります。
実の中を割ってみてみると・・・。
中に種が2つ入っています。
これは、『双胚果(そうはいか)』と呼ばれているもの。
成長していくにつれて、2つの種も大きくなっていきます。
そうすると今は綺麗な丸い形をしていますが、どんどん変形した形になり、
そして最後には、割れてしまいます。
これも摘果の時点で落としておかないといけない実です。
『双胚果』を見分けるポイント
双胚果が落とすべき実であることはお分かりいただけたと思います。
では、どうやって見分けるか?
簡単ですよね!
割ってみれば一目瞭然。
種が2つあれば『双胚果』です!
・・・
もちろんそうですが、全部割ってみるわけにはいきませんよね。
正解は、
そう、何度も言ってきた丸い形です。
『双胚果』は綺麗な球形が特徴です。
これで割らずに済みますね。
では、正常な桃の実とどのくらい違うのか見てみましょう。
実の大きさではなく、形を見てくださいね。
正常な実の方が、縦長で少し平べったい形を
していることが分かると思います。
ちなみに正常な実を割ってみると・・・
種が1つですね。
木には沢山の実がなっています。
その中で残すべき実を見分けるは、なかなか大変な作業です。
ですが、摘果は桃の出来ばえを大きく左右する大切な作業です。
さいぐさ桃園では、美味しい桃を作る為、今日も摘果に励んでおります。